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リスティング広告とは?
検索結果に表示される広告
リスティング広告とは、GoogleやYahoo!などで検索した際に、検索結果のページに表示される広告のことを指します。
インターネットを利用するには、パソコンで閲覧する際とスマートフォンなどのモバイルデバイスで閲覧する際とがありますが、リスティング広告はどちらでも表示されます。
検索連動型広告と呼ばれることもあり、厳密には別物とする見方もありますが、おおむね同類のものと見なして差し支えありません。
特性
検索エンジンでの広告の一種
リスティング広告は、SEM(Search Engine Marketing、サーチエンジンマーケティング)と呼ばれる検索エンジンを利用した広告の一種です。
その名の通り、検索エンジンで語句を検索した際に表示されるSERPs(Search Engine Results pages、検索エンジン結果ページ)と呼ばれる検索結果にて、他のサイトのURLリンクの最上部などに見られやすい形で広告が挿入されます。
他のSEMとしてはSEO(Search Engine Optimization、検索エンジン最適化)として、作成するWebサイトの構造を調整するなどして、SERPsの上位に掲載されるようにする手法などが挙げられます。
またLPO(Landing Page Optimization、ランディングページ最適化)という手法もあり、こちらはLP(Landing Page、ランディングページ)と呼ばれる商品やサービスの購買意欲を高めるためのページを、より効果的にする技術です。
GoogleとYahoo!が最大手
日本ではおおむねGoogleとYahoo!がリスティング広告としては二大巨頭として認識されています。
その他の検索エンジンでももちろん同様のリスティング広告を掲載していますが、検索エンジンとしてのシェアの大きさから、国内ではおおよそこの2つを視野に入れて考えることが多いようです。
リスティング広告は検索エンジンにて表示される広告ですが、SERPsに表示されるのでより検索されている検索エンジン、つまりシェアの大きい検索エンジンほど効果が高いと考えられるのです。
Yahoo!ではプロモーション広告にてリスティング広告を提供しています。
GoogleはこれまでAdWordsという広告サービスを継続していましたが、2018年7月24日から名称を「Google 広告」へと変更しました。
メリット
負担なく開始できる
リスティング広告はPPC(Pay Per Click:クリック課金)の広告であり、1回クリックされることで課金されるというシステムであるため、予算に対して妥当な範囲を決められるのです。
また大企業でなくとも低予算から参加できる広告であり、新聞広告や街頭広告のように無差別に閲覧してもらう広告ではないので、特定のターゲットに訴求することができます。
1クリックに対して課金がなされるので、見られていない間も広告費を支払うことになる新聞広告や街頭広告よりも無駄になりにくいと考えられます。
すぐに掲載して、いつでも停止できる
アカウントが既にあればすぐに広告掲載を始められますし、また広告停止もすぐにできます。広告の効果を確かめながら、有効な時期を自分で判断することもできます。
季節によって分けるなど、自由に広告の出し方を決められます。
広告をコントロールできる
リスティング広告ではキーワードごとにSERPsに広告を掲載でき、複数のキーワードに入札できるので、成果の高いキーワードの入札価格を上げるなどできます。
またリアルタイムで広告のクリック数などを確認できるので、どのキーワードの効果が高くどれが低いのかが即座に分かり、対策を打つのも容易になっています。
デメリット
キーワードを選別しないといけない
キーワードごとに広告を設定するので、この設定が効果的でないとそのまま広告の結果に影響してきます。
検索されやすいビッグワード、検索される数が少ないスモールワード、中間のミドルワードなどがあり、ビッグワードは検索されやすい分だけ広告の競争が激しく、スモールワードでは検索されない可能性が高くなります。どのキーワードに設定するかで広告の効果が変わってしまうのです。
またそのために、リスティング広告は認知の拡大を図るのにも向いていません。
手間がかかる
リスティング広告では、広告自体を運用していかなくてはいけません。
効果の薄いキーワードを効果の高いキーワードに設定し直す、キーワードの入札単価を調整する、など最適化を行わなくてはいけません。
またSEOであれば、WebサイトにSEO対策を施せば継続的な効果が見込めますが、リスティング広告の場合は継続する際は広告費を払い続けねばなりません。
終わりに:運用には最適化が重視される
リスティング広告は、インターネットを利用するのであれば目にする機会は高めの広告です。
しかし人によっては検索エンジンを利用しない人もいますし、使用する人がいたとしてもキーワードの設定を最適化しないといけない広告でもあります。
運用に技術が必要だということですが、見方を変えれば自由度が高いともみなせます。
どんなサービスにもメリットとデメリットがありますが、特に広告の分野では最適化が重視されますので、効果的に運用できるようにしましょう。