webマーケティングが様々事業者で取り入れられる昨今、口コミを利用したマーケティングがあるってご存知でしたか?
今回は「口コミ」を利用した、効果的なマーケティング手法についてご紹介していきます。
目次
口コミマーケティングとは?
口コミマーケティングとは、一般消費者同士が互いに行う口コミによって、広く商品やサービスのマーケティングを行うことを指します。
口コミが広まる際にはおおまかに、口コミサイトが利用される場合と、ブログやSNSなどで口コミが広がる2つのルートが考えられます。
口コミ広告とも呼ばれますが、マーケティングの場合は必ずしも広告として明確なクリエイティブを作成するとは限らず、SNSを利用した継続的なマーケティングを含むこともあります。
口コミサイトとは何?
口コミサイトとは、口コミやレビューによって各種商品・サービスの評判を扱うインターネットサイトです。
主に広告が企業によって行われるのに対し、口コミは一般消費者の価値判断によって行われます。基本的には口コミサイトとは、
こうした一般消費者による口コミが掲載されるCGM(Consumer Generated Media、消費者参加型メディア)の一種です。
しかし口コミマーケティングという方法があるように、口コミサイトの中には広告を掲載しているサイトがあります。
他のマーケティング方法との違いは?
バイラルマーケティングとはブログやSNSを介してバズ(buzz)とも呼ばれる拡散がなされることを期待して行うマーケティングです。
口コミマーケティングとバイラルマーケティングでは、扱われるメディアがブログ・SNSとおおむね一致しています。
しかし口コミマーケティングでは口コミサイトも含め広く口コミを利用したマーケティング方法であり、バイラルマーケティングとはおおむねSNSでの拡散の爆発力に期待したマーケティング方法と言えます。
また一般のディスプレイ広告などが同様に口コミサイトなどでも利用できますが、やはり一般的なサイトと違って口コミサイトでは「同じ一般消費者の口コミを見に来ている」という感覚から、
ターゲティング広告(ユーザーの行動履歴から興味があると推測される広告が配信される手法)ではよりクリック率が高まると考えられます。
メリットとデメリット
メリット
リスティング広告などでは、検索エンジンで特定のワードを検索した人に訴求する広告を掲載する手法です。
こうした手法ではプル型としてユーザーから情報を取得する際に興味のありそうな広告を配信します。
同様の観点から、口コミもプル型だと言えます。それも口コミサイトを利用しようとする人は、商品・サービスの購入を視野に入れて行動して口コミサイトに訪れているので、高いコンバージョン率が期待できるのです。
デメリット
口コミサイトを利用するユーザーは、口コミサイトを利用するだけあって「一般消費者の目線」を重視します。ですのでネイティブアドやステルスマーケティングなどの「一般ユーザーのコンテンツに紛れている広告」には敏感な人たちがいます。
口コミサイトで有名な「食べログ」では、有名なレビュアーだった「うどんが主食」という名前のユーザーが高級ステーキ店で接待を受けていたことが話題になりました。
こうした出来事は事実がどうであれ良い印象を与えるものではありません。こうした出来事を含め、一般消費者の目線を求めるユーザーと広告主の思惑との乖離があると、似たような問題に発展しかねないものなのです。
効果的に口コミマーケティングを行うには
予算や手法を再確認する
バイラルマーケティング然とした口コミマーケティングの場合は、アイディアにもよりますが広告費用を抑えられることがあります。その分、広告としての効果が現れにくいこともあるでしょう。
堅実な効果を求めるならば、口コミサイトでのディスプレイ広告に留めるなどしておくと良いでしょう。
否定的な感情を避ける
リマーケティングを行っている際は口コミの良い面ばかり考えがちですが、口コミとは単純に情報を広めることに過ぎず、場合によっては悪評が広まってしまうことになってしまいます。
これは口コミマーケティングに限ったことではありませんが、現代ではインターネットで広告を配信していなくてもインターネット上で評判が広まることが往々にしてあるため、気を付けないといけない点ではあります。
インターネット上では否定的な意見がつきがちな話題があります。ポリティカル・コレクトネス(ポリコレ)やLGBTの話題などです。
また漠然とした家族観なども批判の的となることがあります。
炎上を避ける
こうした否定的な意見が多く集まった状態でバズってしまうと、「炎上」と呼ばれる状況に陥ることがあります。酷いときでは不買運動などに発展する可能性も考えられます。
こうした炎上を避けるには、やはりインターネットユーザーの価値観とクリエイティブ制作者との価値観のズレを早めにリスクとして見ておくのが良いでしょう。
とはいえ、どのような商品・サービスであってもインターネットでの評判から逃げることはできません。
それを逆手にとってマーケティングとして利用しようというのが口コミマーケティングであるとも言えるでしょう。
さいごに:口コミの特性は未知数
口コミマーケティングは未だ成長・発展の途中段階にあります。多くの企業やスポンサーの方々が、炎上を避けたり炎上を静めたりする明確な方法を見いだせずにいます。
しかし同時に、バイラルマーケティングが「アイディア次第」だと言われるだけあって、大きくバズった場合には絶大な対費用効果が見込めるマーケティングでもあるのです。